結論から先に言うと、大正解でした。早く始めていればよかったと思っています。
合成界面活性剤が体や環境に悪いことは知りながら、なかなか石鹸シャンプーを始められなかったのは、一般的に、石鹸シャンプーを始めてしばらくは痒みやきしみ、フケ、ゴワゴワ感がある、あるいは、初回は3-4回シャンプーしないと泡立たない、合成リンスと合わせて使うと問題が起こる、といった情報が気になっていたからですが、私の場合は1回目でたくさん泡立ちましたし、きしみもゴワゴワ感もフケなく、痒みはむしろ合成シャンプー時より改善され、抜け毛も少なくなったように思います。
髪の質感は、合成シャンプーの時よりサラサラ感が増し、髪が強く元気になったような気がします。
私は過去20年ほどパーマも染めもしておらず、スタイリング剤やドライヤーすらほとんど使わない生活をしていましたが、早期に良い結果が得られたのはその影響もあったのかもしれません。
個人差はあると思いますが、あまりに何も問題が起こらないので、なぜ早く始めなかったのかと悔やんでいます。
私が使用したのは、長年ハンドソープとして使用していたドクター・ブロナーのリキッド・ソープと、同ブランドのシトラス・コンディショニング・ヘアリンスです。
日本では石鹸シャンプー・酸性リンスは比較的多く出回っていますが、アメリカでは、固形シャンプー石鹸がいくつかと、液体シャンプーではオーブリーというブランドがありますが、酸性リンスはありませんし、手作り酸性リンスに使用するクエン酸も簡単には入手できません。
唯一ドクター・ブロナーのリンスがありますが、オーガニック・ナチュラル専門の小売店ですら店頭で販売されておらず、ネット上の評価もあまり良くなかったので(香りがきつい、髪に合わないなど)、躊躇していました。
確かに初回は酸の匂いが少しきつい気がしましたが、2回目以降は薄れて気にならなくなり、今は全く気になりません。
また、濃縮型なので使用時に薄めなければならない点が少し手間ですが、合成界面活性剤を使うことを考えればその程度の手間は気になりません。
私がこのリンスを購入した直後に、ホールフーズマーケットやCVSなどの主要小売店でもこのリンスが販売されるようになったので、徐々に支持を得られるようになってきたのかもしれません。
石鹸シャンプーの前は、アバロン・オーガニクスというブランドの"70%以上オーガニック成分"という謳い文句のものを使っていました。
たとえオーガニック成分が入っていても、石鹸シャンプーではないので合成界面活性剤が入っています。
また、アメリカでは化粧品・日用品におけるオーガニック基準が整備されていないので、食品用のUSDA(農務省)オーガニック認証を得ているものでない限り、"オーガニック"と表記されていても実際にはUSDA基準を満たしていないことがほとんどです。
昨年、オーガニック消費者協会とドクター・ブロナーを始めとする認証を得ている数企業が共同で、これら企業に苦情申し立てを行いました(NYGreenFashion)。
アバロンも苦情を受けた企業のひとつだったため、他ブランドのシャンプーに変えようと思ったのですが、オーガニック・ナチュラル専門店で入手できるブランドのほとんどがこのリストに含まれていたため、石鹸シャンプーに移行するまではと、とりあえず使い続けていました。
ようやく悪いものを使っていることの罪悪感が解消され、しかも髪の状態がとても良く、嬉しいこと尽くめです。
もし石鹸シャンプーの使用をためらっている方がいらしたら、ぜひ試してみて欲しいと思います。
サステナブルファッションやオーガニックフードは、シャンプーとは比較にならないくらい簡単に始められますので、こちらもまだの方はぜひ実践して欲しいと思います。 Tweet
0 件のコメント:
コメントを投稿