2013/05/20

天からの贈り物:岩牡蠣の真珠


週末に、「Jiro Dream of Sushi」という映画を見て、どうしても寿司が食べたくなり、日曜だというのに急遽マンハッタンの寿司屋に予約して行きました。
寿司の前に、まずは岩牡蠣を頂いたのですが、口に入れると、ガリッと硬いものが。
驚いて取り出してみると、1mm程度の小さな乳白色の玉。
ゴミか何かと、訝しがっていると、カウンターにいた職人さんが「たぶん真珠のようなものだと思います」と。
まさか牡蠣から真珠が出来ると思わなかったので、本当ですか?と聞くと、
わざわざ厨房に行って確認してくれて、「店ではそういう玉を扱っていないので、やはりそうだと思います」とのこと。

せっかくなので家に持ち帰り、早速調べてみました。



牡蠣を含め、殻のある二枚貝や巻貝ならどんな種類でも真珠を作ることができるのだそう。
貝の中に異物が混入すると、それを核にして、貝殻と同じ成分で真珠のような玉を作るという仕組みのようです。
ただし、真珠のような光沢はアコヤ貝など真珠層を形成する貝にしか出せないので、牡蠣の真珠はあまり価値がないのだそう。
(参考:岡山県農林水産総合センター水産研究所)

私はもともとジュエリーに興味がないうえに、
ジュエリー産業の環境・社会的負荷を知ってから(詳細はこちら)、ますます興味がなくなり、
ほとんど身につけることはないのですが、
この真珠は人間の手を介さず、まさしく自然界が作り出したものですし、なんだか天からの贈り物のようで、とても愛着が沸きました。
小さすぎてジュエリーにもできませんし、作ってもたぶん身につけないので、お守りとして大切に取っておこうと思います。

みなさんにも、そんな素敵な出会いがあることを願い、小さな幸せをお裾分けです。

ちなみに、Jiro Dream of Sushiは、ミシュラン3つ星を獲得したすし屋、すきやばし次郎さんの映画です。
この映画は、こちらのテレビでも取り上げられ(CBS)、少し話題になっていたので、見てみました。
自分に厳しい頑固一徹の職人次郎さんの、寿司に対するこだわりと人生哲学を描いています。
就職活動中の方、今の仕事に悩んでいる方など、きっと得るものがあると思います。
ただし、見終わった後、絶対に寿司を食べたくなってしまうので、要注意です。

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