この記事には、VFコープ傘下の難燃性衣料ブランド、ブルワークFRへのインタビューも掲載されていましたが、記事が掲載された2日後、同ブランドはブログ内でこの記事に対するコメントを発表。
"この記事では、多くの企業が難燃性衣料という今「話題の」「フラックウェア」分野に新規参入し儲けを狙っている、と書かれていたが、当社は42年前から難燃性衣料の第一線でやってきて、熱意と誠意を持ってこの領域に取り組み、妥協せずに意味ある製品を作っているからこそ、実績を上げているのであり、儲けを狙う新参者とは一緒にしないで欲しい"(BulwarkFR)
というようなことが書かれていました。
WSJはマネー至上主義のメディアですから、こういう記事を書くのも当然ですが、環境志向のブランド、ティンバーランドを傘下に持ちながら、環境・社会問題対策にあまり誠実に取り組んでいるようには見えない(過去記事)VFが、フラッキングをネタにしたこの記事にどう反応しているのだろうと気になっていたのですが、誠実な対応で安心しました。
このブログは新参者と自社は歴史が違うんだという自負で書いたのでしょうけれど、少なくともフラッキングに対しては冷静に受け止めているようです。
最近日本のメディアでもシェールガス革命という言葉をよく見かけますが、フラッキングの問題点やそれに対する米国民の反応を書いている記事はほとんどありません。
アメリカのシェールガス対策次第で日本のエネルギー政策が大きく変わるので、書きたくない気持ちは分かりますが、問題点にフタをして良い面ばかり見ればどうなるかは、2年前に十分経験したはずです。
便利さ(エネルギー)や金と、人間の命や健康と、どちらが大切か、長期的に考え、しっかり見極める目が必要だと思います。
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