「サスティナブルシティ ニューヨーク:持続可能な社会へ」(繊研新聞社)
ニューヨークがサステナブルな都市に向けて邁進する様子を、市のサステイナブル政策から人々の生活スタイルまでさまざまな視点で捉え、読み物スタイルで記しました。
ニューヨークをイメージしながら楽しく読んで頂き、サステイナビリティについてあまりご存知ない方でも、読み終えたときに、いつの間にか、環境・社会問題に関して網羅的な知識が身についていた、というような本になることを目指して作りました。
ニューヨークが好きな方、行ってみたい方、都市政策やサステナビリティにご興味のある方、いろいろな方にお読み頂けると嬉しく思います。
少し、製作秘話をお話すると・・・
実は、この本を書くにあたり、色々なことが起こりました。
最初に、この本の企画の件で編集者さんとお会いした時、本当はまったく違う企画を用意していたのです。
ところがなぜか、編集社に向かう電車の中で、突然ニューヨークとサステイナビリティという企画を提案したい気持ちになり、最寄駅に着いてから慌ててキンコーズを探し、ウエブから資料を印刷して編集部に持って行きました。
まず当初の企画をお話したところ、編集者さんはあまり興味を示さなかったのですが、ニューヨークの企画をお話すると、即、面白い、やりましょう、ということになりました。
ただ、私の中では、この本に着手するととんでもなく大変なことになりそうだという気がしていて、自分で提案しておきながら、なかなか乗り気になれなかったのです。
もちろん、仕事ですし、そんなことは言っていられませんから、作業は進めていったのですが、その後何度も、これは無理かも、これは難しい、という状況に陥りました。
しかし、その度に、びっくりするようなことが起こりました。
たとえば、この本を書くにあたり、どうしてもある場所に行っておきたかったのですが、状況的に難しいだろうと半ば諦めていました。
ただ、そこに行かなければ、骨太な内容にはならないような気がしていました。
そう思っていた矢先に、突如そこに行かなければならない仕事が舞い込み、現地でこの本のために必要な作業を行う時間も取れたのです。
こういうことが度々起こったため、この本を世に出さなければならない運命なのだろうと、腹をくくりました。
それからは、ただ突き動かされるように、書き進めていきました。
本を書くときは大抵そうなのですが、ある程度構想や調査をした後は、基本的には手が進むに任せます。
ちょっとオカルトぽいですが、時々自分が書いているのではないような感覚に陥ることもあります。
それでも、今回は領域が幅広く、ボリュームもあったので、予定通りには進まず、この日までには終わっているという想定で旅行の予定を入れていたのですが、旅行先でもひたすら書き続けることになってしまいました。
デザイン面に関しても、色々なことが起こりました。
編集者さんの強いご希望により、この本は写真をたくさん使っているのですが、当初は、フォトグラファーさんに写真を撮って頂くことになっていました。
ところが、一波乱二波乱あり、最終的に、私の写真が使われることになりました。
元々趣味で写真を撮っていたものの、プロのフォトグラファーさんと仕事する機会が結構あるので、私の写真を使うなんてとんでもないと思っていたのですが、たまたま良いカメラを入手した時でしたし、これもそういう運命だったのだろうと思っています。
装丁に関しても、こういう本にしたいというイメージがなかなか伝わらず、紆余曲折、二転三転、波乱万丈でした。
とにかく、本当に色々なことがあったのですが、すべて起こるべくして起こったのでしょうし、
難産だったからこそ、この本が世に出て立派に育ち、皆さんのお役に立ってくれればと願っています。
そして、本当に多くの方々のご協力により出版することができ、有難く、皆様に心から感謝しています。
ページ数の都合で、本に謝辞を掲載することができなかったので、改めてこの場で御礼を申し上げたいと思います。
インタビューや資料提供にご協力くださった多くの皆様、繊研新聞社の吉川様、担当編集者の稲富様、デザイナーの金子様、本当に有難うございました。
そして、支えてくれた家族にも、心から感謝しています。
書店やインターネットで購入できる状況になり次第、また改めてこちらでご報告したいと思います。
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