先月、2年ぶりに1ヶ月間、日本に出張に行きました。
滞在中にご縁があって、岩手県大槌町への震災復興ボランティアツアーに参加させて頂きましたので、所感を記しておきたいと思います。
正直なところ、海外在住の私にとっては、震災に関しては原発のことしか頭にありませんでした。
しかし、現地を訪れ、改めて津波被害がいかに甚大であったかを思い知らされました。
当時の映像を何度も見て被害の大きさは認識してはいたはずなのですが、アメリカで報道されることの多いハイチ地震やカトリーナ被害などと比べると、日本は人々の意識が高く裕福な国なのだから、お金で解決し得ない原発はともかく、津波被害の復興は進んでいるのだろうと思っていました。
ところが、1年以上経った現在でも、基礎部のみが残る海岸沿いの住宅跡地、津波の爪痕が色濃く残る建造物、そして、被災地の方々が復興に向けて必死に取り組み、精神的な傷と戦っておられる姿を目の当たりにし、自分の認識の甘さを痛感しました。