2013/02/19

魚介類のサステナブル認証から考える現代社会の問題点

先日、マクドナルドが全米で販売するフィレオフィッシュにMSC認証マークを付ける(=認証済の魚を使用する)ことを発表しました(MSC)。

MSCとは、「Marine Stewardship Council」というサステナブルな漁業に関する認証機関のことで、日本では「海のエコラベル」という名前で徐々に普及し始めています。
MSCの認証を得ている魚貝製品には、青い魚のデザインのマークが付けられ、乱獲や違法漁業が行われていないことが証明されています。

このニュースを報じた多くのメディアがマクドナルドの決断を称賛していましたが、私は手放しで喜ぶべきではないような、どこか腑に落ちない感じがしました。
同じように感じた人は多かったと見て、このニュースが出た後に、アメリカの公共ラジオ局NPRがMSCの問題点に関する記事を3回にわたり掲載しています。
記事1記事2記事3

これらの記事では、MSCの設立から現在に至るまでの経緯とその問題点を、次のように記載しています。

2013/02/14

ニューヨーク州知事、サンディ被災地の買取計画を発表

先月行われた、ニューヨーク州知事の施政方針演説の中で、ハリケーン・サンディ被災地の買取計画が発表されました。
「Recreate NY-Home Buyout(ニューヨーク再生:住居買取)」と名付けられたこの計画は、特に被害が大きかった沿岸部一帯を州がサンディ以前の価格で買い取り、更地にするというものです。
この時点ではまだ予算額は明示されていませんでしたが、その後NYTimes紙の調べで、510億ドルの連邦復興予算のうち、4億ドルがこの計画に充てられる予定であることが判明しています(NYTimes)。

演説の中で、アンドリュー・クォモ知事は次のように述べています。

「被災地を訪問した際、多くの方々が、過去数年の間に何度も深刻な洪水被害に遭い、これ以上同じことを繰り返したくない、家を売却したいと言っていました。」

「これらの地域は自然界の所有物なのでしょう。数年に一度、母なる自然が帰るべき場所に帰ってきているだけです。こうした地域に住む方々が高地に引越したいと考えるのは、賢い選択といえるでしょう。」